51 / 437

┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈

次の日の朝… 僕は、いつも通り裏庭でお花の世話をする。 …と言っても、やはりやることが無い。 「……羽野!」 昨日と同じシチュエーションで、同じ声が後ろから聞こえてくる。 ただ、ひとつ違うのは… 「か……河木…くん!?」 昨日よりも河木くんが厚着なことだ。 「これで、裏庭で羽野と話せるだろ!」 河木くんが「へへっ」と笑う。 (あぁ……やっぱり可愛い……) こんな可愛い河木くんを僕だけが今見れていて幸せだと思うのは、可笑しいだろうか… いや、誰だって好きな人の笑顔が自分に向けられていると、嬉しく思うはず…… 「あ、あのさ…羽野……、やっぱり俺、…羽野と仲良くなりたい!羽野と…友達になりたい」 「………」 「ダメ……か?」 あぁ…今、ものすごく好きで溢れている。 好きな人に友達になろうって言われて… 近づきたいという、ひとつの夢が叶って きっと今の自分は他の誰よりも贅沢者だろう。 「……は、はい……よろしく……お願い、します」 河木くんの顔がパァーっと明るくなる。 あぁ…なんだ、本当に風隼さんの言う通りだ。 …なんにも悩むことなんかなかった。 だって、ほら…… 僕が友達になることを承認するだけで、こんなにも幸せそうに笑ってくれるんだから……

ともだちにシェアしよう!