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――っの!」 ……あ、れ……俺…… 「――はっ、の!!」 …だれ?……早く、友達の…っところに…… 「――羽野!!」 「……っ、あれ………」 「…え、…?」 (……ここ、どこ?) 視線の先には白い壁と… 「河木…くん?」 心配そうな顔をした河木くんがいた。 (…そうだ、今は高校だ。) その事を思い出し、少しだけ肩をホッと下ろした。 「大丈夫?あなた、また倒れたのよ?」 「…斎野、先生」 思い出した。ここは、保健室だ。…ということは、また倒れたのか…? 「またまた、王子様に助けられちゃって♡」 斎野先生はそう言いながら、いつかの日と同じように僕の頭に濡れたタオルを当ててくれた。 (……ん?また…?) まだ少しだけボーッとする頭の中で、斎野先生が言った言葉をリピートさせる。 「え、…またって……どういうこと…ですか?」 「あれ?言ってなかったの?」 斎野先生はびっくりしたような顔をしながら、河木くんの方を向き、問いかける。 「あ、はい…言う必要ないかなって…」 河木くんの答えにますます僕は首を傾げた。 「んもう、だったら早く言ってよ…そしたら、言わなかったのに……」 「いや、もう言ってたのかなぁって…」 二人の会話に着いていけない… 僕の質問が見事にスルーされてる気が… 「…あ、あの…」 「あ!ごめんなさいね置き去りにして」 「いえ、…大丈夫…なんですけど……」 「まぁ、ここまで来たら言うしかないわね」 斎野先生が「はぁ」とひとつため息を着く。 「あの時の王子様は河木くんよ」 「………はい?」 何を言っているのか、全く分からない… 「だから、お姫様だっこをしてここまであなたを連れてきたのは、河木くんなの!」 …バタン 「は、羽野!?」 「羽野くん!?」 僕は衝撃の事実にそのままベッドへ倒れ込んでしまった。

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