114 / 437
┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈
「え、…えっえ?」
慌てる僕と周りからの視線を他所に、風隼さんは校門を抜け、そのまま真っ直ぐと歩いていく。
「待ってよおお!!」
ひろさんが後ろから追いかけ、僕の隣に来ると河木くんもため息をつきながら、ひろさんの隣に来た。
「おい…だから、羽野が困って「夏喜だってやばいんじゃないの?」
……やばい?
風隼さんの言葉に僕も河木くんも目を丸くさせる。
「…はぁ?」
「はぁ?って…夏喜までバカ?」
「ば、バカって…お前…「ちょっと!!までって誰のこと言ってんだよ!!!!」
「ひろくんに決まってんでしょ、キングオブバカ」
「な、なんだとぉぉぉぉ!!!」
また、ひろさんと風隼さんの痴話喧嘩?が始まりそうになる。
「ちょ…俺もヤバいって…どういうことなんだよ」
すかさず本題に戻そうと河木くんが会話に入っていくが、
「……はぁ?…バカは頭だけにしてよ…ひろくんで手一杯なんだから……」
「れ、れんれん!!ひどいよおおお!!!」
結局、風隼さんがひろさんを煽り、なかなか本題にたどり着けないでいた。
「あ、着いた!」
「「え?」」
(……え?)
痴話喧嘩がずっと続く中、風隼さんが声をあげる。思わず河木くんとひろさんが声を合わせた。
「…蓮?なんで…ファミレス?」
僕が思ったことを河木くんはそのまま聞いてくれ、ひろさんもガクンガクンと首を縦に振る。
「なんでって、勉強するために決まってんでしょ」
「「えええええ!!」」
また、河木くんとひろさんの声が合わさり、外に声が響き渡った。
ともだちにシェアしよう!