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「お邪魔しまーす」
俺が家の鍵を開けると同時に、れんれんはドアノブに手をかけ中に入っていく。
「ちょ、れっ、れんれん!?」
いつもは俺の母さんがすかさず扉を開け「蓮ちゃんいらっしゃーい!」とお出迎えするのがお決まりなのだが、家に誰もいないことをいい事に、れんれんはズカズカとリビングの中へ入っていった。
「…お邪魔します」
相変わらずつっきーの調子はおかしなまま…
れんれんを追いかけ、俺とつっきーもリビングにたどり着くと、
「さ、じゃあ何があったか教えてもらおうか」
手を洗い終えたれんれんが冷蔵庫から出したであろうお茶を出して机のまえに座っていた。
「の前に、手洗いに行ってね♡」
パチンとウインクをすると、自分の家みたいに洗面所を指さすれんれん。
「んもう、分かってるよ!いこ?つっきー」
つっきーを連れ出して洗面所へ行き、手をしっかりと洗った。
(……れんれんのことだから、上手くしてくれそうだけど…)
誰かの相談事を受けること自体苦手な俺だが、恋愛事に関する相談は特に訳がわかんなくなる…
何回かつっきー関連で女の子に相談を受けたことがあったが、なんて答えたら良いのかわかんないし、「大丈夫だよ!」と無駄な励まししか出来ない…今回は恋愛事?…という訳なのかわかんないけど、ただ事ではない状態に俺は内心パニックに陥っていた。
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