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その後、美味しい晩御飯を食べて学校での話しをしたり、二人の会話を聞いてたりして時間を過ごす。
時計の針はもう、十一時を指しており、風隼さんは大きく欠伸をした。
「ねぇ、もう眠いから寝ない?」
「ありゃ!もう十一時か!」
明日も学校があるので、早く起きなければならない。
風隼さんにベッドで寝るよう言われ、申し訳なかったがそうさせてもらった。
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カーテンから射し込んでくる光に目が覚め、ゆっくりとベッドから起き上がる。
時計を見れば、朝の六時。
だいたい僕はこの時間に起きて、朝の準備をするのだが、風隼さんやひろさんは違うみたいで未だに夢の中。
ベッドの麓に置いておいた眼鏡を装着し、昨日ひろさんのお母さんに洗濯して貰った制服を手に取り着替え場所まで向かう。
別に男同士なので、ここで着替えても良かったが、起こしてしまったら申し訳ない。
こっそりと部屋を出、隣の客室部屋を借りた。
「あら、冬麻ちゃん!もう起きたの?」
着替え終わり、ひろさんの部屋に戻ろうとすると、ひろさんのお母さんと出くわした。
「あ、…おはようございます…」
「おはよう」
朝からニコニコでキラキラの笑顔はやはり、ひろさんに似ている。
「朝ごはんもうすぐだから、あの子たち起こしてきてくれない?」
そう頼まれ、僕は部屋に戻ると恐る恐る夢の中の二人に声をかけた。
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