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「…羽野?」 「え、あっ!」 ちょうど二年前にした涼との会話を思い出し、河木くんの声でハッとする。 「ご、ごめん!」 「いや…良いんだけどさ…」 それだけ言った河木くんは、ぷいっと何故か顔を横に背ける。 「…?」 「いや、…俺が考えなきゃなんないのに、結局涼さん頼っちゃったし…」 河木くんは少しだけ拗ねたように唇を尖らせた。 「…東風イルミネーションに行きたいってこと…涼さんが知ってるって…なんか、…やだし……」 「…え、えっと……な、何で?」 純粋に疑問に思ってしまい、何故なのか質問してしまう。 すると、少し顔を赤くさせた河木くんが僕と目を合わせ。 「ただの嫉妬!」 「え、なっな…」 更に僕を混乱させるような事を落としてきた….。 「もう、ほら行くよ!」 頭の混乱が収まらず、ましてやさっきの質問の回答も納得するものではなく… パニック状態の僕の腕を半ば強引に引っ張られる。 「え、ちょっ…」 後ろから見る河木くんの耳は真っ赤っかで… (さ、寒さだけのせいじゃ…ない、…よね?) 今日、初めて見た河木くんの数々の言動や表情に僕はキュンキュンされっぱなしです…。

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