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(…はぁ?) 本当に意味がわからない。 「何だよそのジョーク(笑)」 冬麻とよく一緒にいた奴も、初めはそうやって笑ってた。 「いや、マジなんだって!」 そう言うと、今日冬麻が来てない理由をそのデタラメな情報と結び付け 夏休みに連絡を取れなかった理由を付け加えていく。 嘘と事実が混じったその情報は、吐き気がするほどに気持ち悪い。 流石に、クラスの奴らはそれだけを聞いて鵜呑みにはしなかったが 日が経つにつれ、冬麻が来ない日が続くと 「あいつの噂聞いたか?」 一気に噂は、全校へと広まり 「聞いた聞いた!可愛い顔してるなぁっとは思ってたけど、やばくね(笑)?」 「ヤベーよな!……けど、俺冬麻だったら全然いけるわ」 事実へと変換され 「うわ、お前!マジで言ってんの!?」 「まぁ、あの顔とやれんだったら全然いいかもなぁ(笑)」 立場が変わったかのように、上からものを言い 「え?けど、そんなことしてる奴に金払いたくなくね?」 「ほら、そういうことしてる奴が1番 〝 存在しなくていい〟と思ってんだよね(笑)」 冬麻の存在、そのものを消していった。

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