386 / 437
┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈
(…はぁ?)
本当に意味がわからない。
「何だよそのジョーク(笑)」
冬麻とよく一緒にいた奴も、初めはそうやって笑ってた。
「いや、マジなんだって!」
そう言うと、今日冬麻が来てない理由をそのデタラメな情報と結び付け
夏休みに連絡を取れなかった理由を付け加えていく。
嘘と事実が混じったその情報は、吐き気がするほどに気持ち悪い。
流石に、クラスの奴らはそれだけを聞いて鵜呑みにはしなかったが
日が経つにつれ、冬麻が来ない日が続くと
「あいつの噂聞いたか?」
一気に噂は、全校へと広まり
「聞いた聞いた!可愛い顔してるなぁっとは思ってたけど、やばくね(笑)?」
「ヤベーよな!……けど、俺冬麻だったら全然いけるわ」
事実へと変換され
「うわ、お前!マジで言ってんの!?」
「まぁ、あの顔とやれんだったら全然いいかもなぁ(笑)」
立場が変わったかのように、上からものを言い
「え?けど、そんなことしてる奴に金払いたくなくね?」
「ほら、そういうことしてる奴が1番
〝 存在しなくていい〟と思ってんだよね(笑)」
冬麻の存在、そのものを消していった。
ともだちにシェアしよう!