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――ごめん!遅くなった!」 洗い終わったギブスを取り入れ、河木くんが制服に着替え終わるのを校門前で待っていると、先程とは打って変わっていつもの厚着スタイルな河木くんが僕の方へと駆け寄る。 「全然待ってないよ」 河木くんなら、僕に気を使って早く着替えるかもなんて思っていたけれど、僕が校門に着いて2分も経たないうちに、河木くんがやって来た。 「こんな寒い中、羽野を待たせる訳にはいかないしね」 さっきまで、あんなに苦手な寒さを感じない程、サッカーボールに夢中だったのに、 僕の隣に立った時の河木くんは、僕の事を一番に見てくれる。 ネガティブな僕でも、そう思えるのはきっと …いや、絶対に河木くんのお陰だ。 「めっちゃさみぃ……俺、よくこの寒さでサッカー出来てたな…」 学校から出て、暫く歩いていると独り言のように河木くんがそう呟く。 そういえば、河木くんの練習風景をひろさんと二人で眺めていたが、風隼さんとの約束を思い出した後、ひろさんは制服に着替えただろうか…? (…着替えてないだろうな……) 風隼さんファーストなひろさんの事だ。 冬の寒さ何かより、風隼さんを待たせてしまった事の方が何十倍も優先なんだろう。 とは言え、流石にこの寒さで汗をかいた薄いユニフォーム姿は…… (想像するだけでも寒い…) 思わず肩を震わせた。

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