21 / 23
第21話
「んあぁ! 来るッ! 来てるぅう! 熱いの、いっぱいぃ!」
「奥の奥まで、塗り込んでやるよ!」
二人、痙攣する腰を擦り付け合った。
淫靡に波打たせ、脳髄まで貫く快感に身を震わせた。
やがて長く続いた射精が終わり、努は伸也の脚を肩から下した。
「んぁ、あぁ。はぁ、はぁ、あぁ。ぅああ……」
喘ぐ伸也は、時折ぴくんぴくんと身体を跳ね上げている。
努はそっと彼から身を抜いた。
ピンク色だった蕾は艶のある紅に色づき、まだひくひくと震えている。
自らの精でどろどろになった伸也の腹を、努はウエットティッシュでていねいに拭き清めた。
それが終わると、眼を閉じて口で息をしている伸也の横に寝た。
「どうだった? 感じてくれた?」
「……」
「伸也?」
「あぁ~、凄かったぁ」
覗き込んだ伸也の表情は、満足げだ。
「よかった」
努は、胸をなでおろした。
ともだちにシェアしよう!