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第18話

 翌日、ナガに呼びつけられイナスは宮殿へ向かった。  しかし昨日同様、国王の執務室はがら空きで、誰の姿も見えない。  やれやれ、と離れへと足を向けた。  全くお盛んなことで、と呆れながら寝室のドアを叩いた。  入れ、とのナガの声は弾んでおり、ご機嫌が良いようだ。 「失礼しま~す」  呑気な声で入室したイナスは、部屋の奥へと進み豪奢な天蓋つきのベッドへと近寄った。 「何か御用で?」  せっせと腰を動かしながら、ナガは笑いを含んだ声を上げた。 「面白い趣向を思いついてな」  その下に組み敷かれている哀れな生贄を見て、イナスの呑気に構えていた神経はたちまち張り詰めた。  噛みしめた唇。必死で声をあげまいと苦しげに悶えている姿。 「リーン!」  思わずつぶやいた言葉を、ナガは聞き逃さなかった。  ふん、と軽く笑い、ペニスを引き抜くとリーンの顎に手をかけた。

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