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第19話

 固く閉じている唇を易々と力ずくで開かせ、グロテスクに膨れ上がった分身を咥内に突き入れた。 「ぅぐッ」  リーンの喉が、大きく動く。  何度も何度も動く。  飲まされているのだ。  どうだ? と言わんばかりのナガに見つめられ、イナスは目をそらした。  やがてガウンを羽織ったナガは、ベッドから降りた。  イナスとすれ違いざま、肩を片手で掴んでがくりと揺さぶった。 「次はお前の番だ」 「は?」 「ここで見ていてやる。リーンを犯せ」  イナスの血の気は一瞬にして引き、次の瞬間にはかっと頭に上った。  青くなったり赤くなったりするイナスを愉快そうに眺め、ナガはワインの瓶を手に取った。 「どうした。早くやれ」  ベッドの上のリーンに目をやった。  ぐったりと横たわり、その体にはむごたらしい痕が散々残っている。  俺がここに来るずいぶん前から、痛めつけられていたに違いない。  ナガにもう一度目をやると、グラスを片手に長椅子でくつろいでいた。

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