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第58話

 「はぁ...う、ぐっ...」  「もうイキそう?先走りヤバいんだけど」  あれからうつ伏せにされ、那智は何もすることができずに啓吾にされるがまま。  学ランも中に着ていたYシャツも全て開けられている状態で、胸の突起はさんざん弄られ赤く腫れている。  体勢は腰だけを高く上げられ、下半身はむき出しの状態だった。  「いや...だ...やめ...っ、啓吾...ぅ、」  那智の性器を握っている啓吾はそんな言葉も無視して上下に扱いてくる。  そこはもう限界で、少しでも気を緩めるとイってしまいそうだった。そのせいで折角両手が自由になったのに何も抵抗をすることができない。  ついこないだまで仲良く話していた奴にこんなことをされて悲しさや羞恥、悔しさ、怒りなど全ての感情がぶつかり合い目からはとめどなく涙が流れていた。  「そんなに俺にイかされるのが嫌?」  「...嫌、に...決まってん、だろっ、」  「ふーん」  すると啓吾は扱いている手を止め、それから手を離した。  そんな啓吾の行動を不思議に思いながらも、とりあえず止めてくれたことに安堵した。  「んっ!?ひ...くっ、な...にしてっ、」  かと思っていると、後ろの穴に濡れた細い何かを押しこまれ慌てて那智は啓吾の方に首を向ける。  そして見えた光景に驚愕し、固まった。  「何って、那智の中に指突っ込んでる」  顔を青くする那智とは反対に啓吾は平然とした様子で穴の浅いところを指で出し入れしている。  「あぁ、痛くはしねぇよ?わざわざローション使ってやってるんだから」  「んぐっ!...い、痛い!やめろっ、あ゛ぁっ、ぐ、」  浅いところを触っていると思いきや、急にズブズブと指を入れてきた。  長く骨ばった指の節が所々にあたり、何度も何度も出し入れを繰り返される。  啓吾は痛くはしないと言っているが腰部には鈍い痛みが走った。

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