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第59話

 「痛いって?うわぁ...那智のさっきまですごかったのに今、萎えまくっちゃってんじゃん。でも今は触らない。後ろだけで勃たせてやるよ」  「...何...言って、ぅ...っ、ぐ...ん゛ん、あぁっ!」  「あ、やっと発見」  那智の中のある一点を啓吾の指が掠めた瞬間、全身に電気が走ったような感覚が体中に訪れた。  自分の声とは思えない高い声が発せられ、そんな那智を見て啓吾は嬉しそうに声を上げた。  「あぁっ、ん...や、やめっ...そこ、触る...な...!」  啓吾はその一点を集中的に突き、那智の口からはみっともなく喘ぎ声がこぼれる。  先程までの異物が押し寄せてくるような気持ち悪さや痛さはあったが、それ以上に一点を突かれる快感の方が強く、段々と自分の下半身が熱を持ってきているのを感じた。  ―嫌だ嫌だ嫌だ...っ、こんなの認めない!こんなことで反応なんて...っ、  「那智...声可愛い、そんな気持ちい?こっちの素質あるんじゃないの」  「...う、あっ...気持ち...悪、いっ、」  「...なんで、こう素直になれないかな」  「あ゛あぁっ!ぐぅっ、」  「あ、すごい。一気に3本も入った」  啓吾は那智の答えが気に入らない、と指を2本も一気に増やし捩じ込んできた。  ―痛い、痛いよ...無理だ、もう...嫌だっ、  しかし那智の気も知らずに啓吾は3本の指で中を掻きまわし、あの一点を攻めたてる。  徐々に抵抗することもできなくなり、いつしか嫌悪の気持ちとは矛盾して体は快感に浸り始めていた。  「もうそろ慣れただろ?」  そう言うと啓吾はしばらくいじっていた穴から指をずるりと抜きだした。  「はぁ...くぅ、」  やっと、終わったのだろうか...しかし啓吾の“慣れた”という言葉は...  「力、いれんなよ」    「っん゛ぐ...ぅ、あ...あ゛あ゛ああぁっ!!」  指を抜かれたと思えば穴の入口に熱いものがあてがわれ、啓吾はそう一言だけ言うとそれをズブズブと捩じ込んできた。  それが啓吾の昂った性器だとわかるのに、そう時間はかからなかった。

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