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第4話
「おはよう、北園くん」
「あ、おはよう」
意外そうな、廉の顔。
それもそうだ、朝の挨拶なんか初めてするのだ。
どきどきと速く打つ心臓を感じながら、巽は廉に話しかけた。
「昨日、アーケードにいたよね」
「うん。そうだけど、何で?」
「えっと……。ちょい、見かけたから」
何だぁ、と廉は笑顔をくれた。
「話しかけてくれればよかったのに」
そ、そんな!
なんてフレンドリーなんだ、北園くん!
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