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第三章・20

   生きた心地もしないまま、優希はベッドに入った。  その横に、要人も潜り込んでくる。  しばらく、二人で動かない時間が過ぎた。  要人、このまま眠ってくれないか!?     もぞり、と要人が動いた。    優希はどきりと身を固くして、今から始まるであろう羞恥の儀式に身構えた。  だが、要人の腕はこちらへとは伸びて来なかった。  ベッドサイドを探り、いくつかのボタンを操作するかすかな音がした。 「優希、天井を見て」 「え?」  暗い、何も見えない天井。  じっと目を凝らすうちに、ひとつ、またひとつと小さな瞬く光が現れ始めた。  やがてそれらの小さな光は無数の星々となって、全天を飾り上げた。 「う……わぁ……」 「すごいだろ?」  まさか、寝室にプラネタリウムを造っているなんて!

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