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第四章・4

「要人、実は……」  いいんだ、と要人は明るく微笑んだ。 「来年は、優希からもプレゼントがもらえると嬉しいな」  あとは、優希が黙って下を向いてしまったので、要人はその話はそれまでで切り上げた。  プレゼントを準備していなかった事を、気まずく思っているに違いない優希。  そんな彼を、つつきまわすような事は控えた。

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