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第四章・13

『バレンタインデーには、恋人同士でプレゼントを交換するだろう?』  ああ、もう! 優希って! 優希ってば、もう!  その場で身悶えし、ごろんばたんと体をジタバタさせて要人は喜んだ。  今まで何となく一方的だった自分の好意。  ようやく優希が応えてくれた気が、優希の方から好きだと言ってくれた気がしていた。 『生徒の間におけるバレンタインデーの普及率とその弊害について』  午後の役員会議では、やはりこの議題が上がった。  だがしかし。 「バレンタインデー、万歳!」  要人は両手を天に突き上げて、この俗な、商戦にまみれた愛の日を称えた。

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