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第五章・12
いきなり会話をやめて、いきなり要人に抱きついて、いきなり彼の顔を見つめる。
「無理だ……」
考えただけで、顔から火が出そうだ。
いきなり、ではなく。もっと自然に近付く方法はないのか!?
しばらくいろいろなサイトをうろうろしていた優希だったが、ようやく一条の光明が射した。
「これなら、できるかもしれない!」
思い立ったが吉日。
すでに日は暮れていたが、頭と心がかんかんと熱くなっている今を逃さず、優希は要人へ電話をかけた。
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