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第七章・5

(優希に会いたいな)  早いところ、こんな退屈極まりない授業は終わらせて、優希(ゆうき)と一緒に帰りたい。  途中でカフェに寄ってお喋りして、よかったら部屋に誘って夕食を楽しんで。  その後……。 (その後……♡)  今度は妄想に耽りそうになったところで、終了の音声が流れた。  途端に、同じ室内で訓練に当たっていた4名たちがくつろぎ始める。  大きく伸びをしてみたり、ぐったりと椅子の背に体を預けたり。  しかし要人は、これまでと同じように淡々と作業台の上を片付ける。  ペースを乱さず、気を抜かず。  退室するまで終了ではない、と心得ていた。  しかし、我ながらよく頑張ったものだ。

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