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第七章・7

 別室でのエデュケーションでは思った通り、溜息を洩らしそうになった点を指導教官に指摘された。  要人は神妙な顔をして素直に返事をしていたが、頭の中ではすでにもっふもふのネコたちに囲まれてにこにこと笑っていた。  そしてその隣には、嬉しそうにネコを抱き上げた幸せな優希の姿を想像していた。 「領収証にスタンプを? それも辛そうだな」  いつも寄り道をするカフェを素通りし、優希は要人へ気の毒そうな顔を向けた。  気の毒だったのは優希も同じで、こちらは5×5㎝の折り紙で延々ツルを作らされたらしい。  しかも、全部同じ色で。 「赤や黄色、桃色に橙色。みんな、やけに鮮やかな暖色系なんだ。せめて緑や青だったら、こんなに疲れなかったと思うよ」

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