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第七章・15
ところがここにいる猫たちは皆、半端なぶちが体に散っていたり、三毛であるのに顔に鼻くそのような黒点があったり。
妙に尻尾が短かったり、やけに丸々と太っていたりと、庶民的な事この上ない。
そこへ、老婆がトレイを手にしてやって来た。
「この子たちはみんな、アタシの猫でしてね。店長が帰ってきたら、もっと器量良しの子たちを出してあげますよ」
店長は老婆の孫娘らしいが、彼女が不在の間に高価な猫達に何かあったら怖いから、と言う。
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