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第七章・34
また、あそこへ寄ってみようか。
そんな流れで、要人と優希は『猫cafe もふもふ亭』へと足を向けた。
早いもので、あれから2ヶ月近く経つ。あの時の雌猫が、そろそろ子猫を産んでいるかもしれない、と話しながら。
お婆さんは、僕たちを覚えているだろうか、と話しながら。
しかし公園を横切ったところで、二人は仰天することとなった。
「あれっ!?」
「新築になってる!」
ガルバリウム鋼板の片流れ屋根を持つ、洗練されたデザインの建物がそこにはあった。
「店名も変わってる。『もふもふ亭』じゃない」
「『Neko Cafe LaLa』だって」
何だか様変わりしちゃったなぁ、などと言いながら店内へ入ると、内装もがらりと変わっていた。
以前来た時にはソファとテーブルのセットがいくつか置いてあったが、今は中央に円形のカウンターと椅子が並べてある。
現代美術のオブジェのようなキャットタワーには、それこそ高級そうな猫たちがすまして座っていた。
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