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第七章・36
そうですけど、とやはり素直に返事をした要人と優希だったが、店長の言葉に今度はこちらが驚く番だった。
「まったくもう、お婆ちゃんったら。また出たのね!? すみません。祖母はもう、30年近く前に亡くなったんです」
「えええッ!?」
「でも、僕たちはそのお婆さんと話をしたり……」
だが店長は、時々化けて出るんです、と当たり前のように言うのだ。
「お二人の事、気に入ったんでしょうね。これからもお越しいただけると、また出会う機会があるかもしれませんよ」
何だか狐につままれたような心地で、少年たちは店長の出してくれたアイスティーをいただいた。
いや、ここは猫カフェなんだから、狐でなく猫につままれたのかもしれない。
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