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学校4

・・・・・・ 「起きろよ、俊哉」 頭から水をかけられて、俺は目を覚ました。俺はM字に足を開く形で縛られていた。目隠しをされていて、そこが何処かは分からない。 「熱で倒れたらしいな。まあ、抵抗しなかったから好都合か。伊野から連絡があって、うちに連れてきた。」 圭吾の声だ。感触からして、ベッドの上だと思う。俺が意識を取り戻した事を確認すると圭吾は目隠しを外した。俺は周りの光景に目を丸くした。周りには圭吾以外に数人いた。その数人は全員見覚えがあって、クラスの奴だったり、先輩だったり様々だ。そして、何より俺の目の前に縛られて、口に布を入れられた江藤がいたのだ。体は傷だらけで血が滲んでいる。 「俺はこんな酷い事をしてくれとは頼んでない…っ!」 「楽しい事は大人数の方がいいだろ?それに此処にいる奴らは俊哉の色香にやられた奴らばっかだしさ。何勝手に、誘惑してるんだよ。」 確かに全員、俺を絡みつくような視線で見ている。江藤は何かを言いたそうに呻き声を上げている。また江藤を巻き込んでしまった、最悪の形で。 「ごめん…ごめんなさい、江藤…っ、俺のせいだ。」 俺は江藤を見て、涙を流して謝った。すると圭吾が俺の胸の突起にあるピアスを引っ張った。鋭い痛みが走って、頭が真っ白になる。 「うあぁっ!!」 「江藤にエロい俊哉の姿を見て貰おうぜ?」 それを合図に無数の手が俺に伸びた。それぞれの手は俺の敏感な箇所に的確に触れ始めた。江藤と目があって俺は目を逸らせずにいた。江藤は泣いていた。 「嫌だ…っ、やめ…っ!!」 江藤に見られるが嫌だったのか、よく分からない他人に触れられるのが嫌だったのか自分でも分からなかった。たぶんどっちもだと思う。こんな事になるとは思わなかった。俺の圭吾への認識の甘さのせいだ。熱があるのに水をかけられたせいか、体が冷えて、熱が上がったらしい。頭がボンヤリする。寒いのか熱いのかも分からない。 俺の胸や後方、唇、様々箇所に触れられ、快楽がとめどなく体に走る。 もう、何時間経って、何回イッたかわからない。脳みそがとろけるような感覚に俺は嬌声を何も考えず、上げ続けた。 「そろそろ、いいか?」 誰かの欲望が俺の後方に突きつけられた。痛い思いや辛い思いより、快楽で気持ち良くなった方が楽なのかもしれない。しかし、侵入する前に圭吾が止めた。 「まあ、待てよ。その前に江藤に入れさせてやれ。」 「てめぇ、俊哉になんつー事してんだよ!」 江藤の口に入っている布が取り払われ、圭吾を睨み付け、圭吾に怒鳴る。 圭吾は弘明の事を気にもせず、俺を抱き上げた。 「そんな強がるなよ。江藤の此処、たってんじゃん。入れたいんだろう?」 そう言って、圭吾は俺を弘明の上に乗せて、一気に挿入した。体重によって、江藤のものが奥まで侵入してしまう。江藤とか、他の誰かとか認識はすでに曖昧で、江藤のモノが挿入されているのかも分からず、快楽に流されていた。思考がふわふわして気持ちいい。 「ぁあ…っ!」 「俊哉…、凄い熱じゃねーか…!」 圭吾は俺達に構わず、俺を動かして江藤をイかせようとしている。遠慮ない動きで、粘膜が擦られて、喘ぐしかない。自然と腰を振ってしまう。それを周りが笑った。 「ひぁ、あ…もう…。」 「くっ…俊哉…。」 俺の中に江藤の熱が放たれた。脱力した体は江藤に寄り掛かる。江藤の体は冷たくて、火照った体には気持ち良くて、無意識に手を回した。ぼんやりと江藤を認識して俺は謝った。 「ごめん…俺は汚いからもう…。」 「汚くなんかない…綺麗だ。俊哉が何と言っても、俺は諦めないからな。」 「嘘つき。」 江藤は俺の唇に口づけた。俺もそのキスに応えた。互いに求め合うように。キスが終わると引き離すかのように再び圭吾は俺を抱き上げ、ベッドの上に乗せた。 「お前ら、もうヤっていいからな。」 圭吾が言い放つ。もう、どうにでもなればいい。快楽に流されてしまえば俺はもう、悩むことはない。抵抗すれば辛くなる一方だ。何も考えなければ、圭吾の愛に疑問を持たずに、圭吾を愛せる。江藤の事も考えずに済む。 「ふぁあ!!」 誰かの欲望が中に入ってきた。弘明の精液を利用して動かしてくる。それにピアスがある箇所はいじられすぎて、血が出ていた。体には赤い内出血。かけられた精液。 汚さはもう気にならない。もう、受け入れてしまっていた。 「うあ、っああ、中にでてる…!」 中に出されては交代の繰り返しで俺の理性や自我はズタズタだった。 熱のせいもあって、しばらくして意識を手放した。もう何回、中に出されたかは分からない。 「あーあ、気絶したか。」 「もう、やめろ!俊哉は…!」 圭吾が俊哉を見て言った。けれど、気絶しても男たちは挿入をやめなかった。 江藤が泣きながら叫んだ。行為の最中も大声を上げたせいか声が掠れていた。

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