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第2話

そして翌日。 俺は思い立ったら即行動だから、やっぱ付き合ってるんだったら一緒に登下校するのが普通だろと今日から一緒に行くことにする。 昨日告ったときにちゃんとLINEは交換したし、電話番号もしっかり聞いた。 《明日、7時35分○○駅。待ってる》 そうアイツに慣れないメッセージを送った時はさすがに向こうもビックリしてた。 けれど前までは当たり前のように彼女が居た俺にとってはこれが普通だったんだから、意味が分からない。 とりあえず駅で待ってると、慌てたように本人登場。 『いやいやいや…神之木?わかってんの?』 『名前で呼べよ』 『分かったライ。 俺たち一応男同士だから、カップルのデートプランとかクソほど意味ないと思うんだけど』 なんで一緒に登下校、みたいな顔で俺の好きな奴はこっちを見てくる。 ずっと見られると背筋がムズムズするから止めて欲しい。 意味ないって、コイツはなんの為に付き合ったんだよバカ。 『じゃあお前は俺と一緒に帰んの嫌って事?』 思わず口から出た言葉。 別に言うつもりじゃない言葉が口から飛び出して、自分でも焦る。 『はあ? いや別に、そうとは言ってないだろ』 少し凹んでる俺を見て焦ったのか、ぎこちない笑いで慰めるアイツ。 ふーん、だったらいいじゃん。 柄にもなく早起きした俺は、今すっげぇ眠いんだよ。 ふがあ、と深く欠伸を噛み殺しながら、ぼーっとする頭でなんとかC組までたどり着いた。 途中からはアイツの背中にもたれながら歩いてた気がする……。 一応クラス分かれる時も、お互い軽く手を振り合っただけで恋人と一緒に登校するという理想のプランは終わった。 まだなんとも言えないけど、隣に居るだけでなんか落ち着かなくて大丈夫か自分でも心配になる。 とりあえず俺のこの先が不安だ。

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