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プロローグ
偏差値は並の上くらい。
そんな普通のごく溢れた高校で、いつものように生徒たちは個々で穏やかな日常を送っている。
部活では少しだけサッカーとバレーが強くて、他の学校と変わらずもちろんスクールカーストなんてものもあるが、まあ対して何かと秀でても無いそんな高校。
家からの通学が近いっていうのと、偏差値が見合ってたからっていうだけでここに入った俺。
そこそこに仲良いダチ達も出来て、それなりに女子に告白され付き合ってみたりもしてみる。
別に騒いだり話すことは好きだから男女構わず仲良くしていると、ちょっとずつ集まる周りの奴ら。
運動もそこそこ出来る俺は数ヶ月経てば、フレンドリーで周りから人気のある奴だと格付けられた。
そして、ふつーに青春を送る。
――入学してから半年経って分かったが、俺はちょっと悪目立ちする方らしく周りのダチの影響もあってか普通に不満があれば教師に反抗もするし、嫌味や文句をつける奴らはとりあえず殴った。
そんな俺を、何故か知らない奴らはかっけえと言い、女子からはきゃあきゃあと騒がれる。
まぁこれといって不便もなかった俺は、このままサラッと卒業すると思っていた。
好きな好物は甘いもので、悩みだってそりゃあるし、
でも男子高校生らしく適当にダラっと過ごしていけばいいとか考えているちょっとした男子高校生。
なのにあんな奴に振り回されるとは。
バカかよ俺……!
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