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※俺はあなたに酔いっぱなしです。
唾液の絡む、口から出し入れされる厭らしい濡れた音。
必死で舌を使い俺の弱いところをなぶる。
頬を凹ませるほど強く吸われたかと思えば、ふいにそれを解き、濡れた目で誘うように俺を見上げる。
「遥さん……」
柔らかい髪に指を通す。
まだ濡れた髪が初めての口淫の様を彷彿とさせた。
あの時から比べると驚くほど上手くなった。
初めての時からこの愛しい人は毎回のように俺に奉仕を施しながら我を忘れてしまいそうな俺に聞く。
ちゃんと気持ちいい?
ちゃんと……お前好みにできてる?と。
その言葉を聞く度に、できてますよと、まるでテストで良い点を取れた子供を褒めるように髪を撫でると、この人は蕩けるような顔を見せ笑ってくれる。
………俺のものだ。
自分でもぞっとするような強く醜いほどの束縛感に支配感。
それをこの人はこうやって赦すと伝えるためのように舐め、達した後も極上のワインを飲み干すようにして飲み下してくれるのだ。
下生えに触れるほど喉の奥まで入れ込みながら恍惚ともとれる表情をされ、腰から脚先までが痙攣するかのように細かく揺れ動いた。
「、もう、出そう…」
情けない声で洩らした言葉に遥さんが瞬きで答える。
親猫が小猫を舐めあげるように愛しそうに裏筋を舌で舐められ喉奥の締め付けから少し解放された時、ほぼ同時に全身が排出感に震えた。
「……っ、」
「んぅ……」
激しく凹み戻るのを繰り返す下腹と眉を寄せた刹那気な遥さんを見ながら吐き出す。
ごくっ、ごくり。
濃い粘液を飲み下す音にまで達したばかりの性器が反応した。
ゆっくりと口の中から出され、遥さんが長く息を吐いた。
唾液と精液に濡れたそれに唇をつけ尖端から根本までをきれいに舐め吸われる。
「飲まなくていいのに」
髪から頬に降ろした手のひらに遥さんが擦り寄りちゅ、とキスをした。
「……好きなの」
伏せられた目が俺をとらえた。
ふっと細められた目で見つめられたまま、遥さんの唇が動くのを待った。
「お前の……全部が好きだから、欲しくなるの」
心臓が、達したばかりの性器が、全身が、痛いと感じるほどに震え揺れた。
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