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改めて誓います。
「で、パートナーシップのことですけど」
「あ、うん」
「簡単に言ってしまえば、パートナーとして認めますって制度です」
「へえ!婚姻届出せるの?」
数年前に記入し、いつの間にか立派な額に入れられ、寝室の隅に飾られている薄い用紙。
あれをついに出せるのか。
驚き喜ぶ俺の濡れた前髪を上げた侑司が悲しそうに眉を下げる。
「いえ、婚姻届は……出せないです。例えば事故や急病の際、連絡を貰えるとか…」
「それ、どうしてもいる?」
思わず素朴な疑問が口から出ていた。
「俺は別に国とか県に認められなくてもお前といるけど」
泣き出しそうに侑司の顔が歪み、腹に回された腕に力が入れられる。
「毎日お前と同じ家に帰ってきて、飯食って、一緒に眠る。それで幸せだけど、それじゃダメなの?」
「ダメじゃないです……ないですけど…」
侑司が来る前から湯船に浸かっていた俺はもうのぼせそうだ。
もっと話していたいけど、のぼせそうだから後で話そうと告げ、侑司を残し風呂を出た。
ここ最近自分を抑え込むようにしていた侑司。
それは眞人のことが関係してるんだろうと意識して普段よりくっついていた。
それもあまり効果はなくなってきている。
侑司が安心するなら、パートナーシップでも何でもするよ。
風呂から出てきた侑司にそう言うと、散歩に行くぞと伝えた後の犬のように嬉しそうな笑顔を見せた。
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