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第3話

 やれやれ、また始まった、と周りの仲間は苦笑いした。  酔った二人の掛け合い漫才は、いまや会食の余興となっていた。 「食える時に食い、飲める時に飲み、抱ける時に抱く。そうでなければ、いつ命を落とすか知れぬこの稼業は、やってられんのよ」  まぁ、戦いを生業とする騎士だ。ドレアグラの言うことももっともだな、との声が上がり、ヴアルはふんと鼻を鳴らした。 「食う飲むは解かるとして、抱く、とは何だ? お前さんはまだ、かわいいテディ・ベアを抱っこして寝てるのかね?」  仲間内から笑いが上がり、からかわれた巨漢は顔を赤くして反論してきた。

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