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第7話
涙を流し、腹を抱えながら笑う七騎士たちの中で、一人だけ冷静さを保つ男がいる。
笑いにむせて、げほげほと咳き込むルカスの背中をさするその姿。
西方の国・エピナントから来た12闘士の一人、アロイヴだ。
やってられんよ、と眉をハの字に下げて、この馬鹿騒ぎに呆れている。
いや、七騎士をバカにしているわけではない。
実のところ、我ら12闘士も似たような下ネタで酒宴を盛り上げていたのだから。
どんな神に仕えようと、どんな兵隊であろうと、似たような集団になるのだな、と呆れていたのだ。
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