8 / 46
第8話
そんなモノなど見たくもない、しまえしまえと近くにあるグラスやらフォークやら銀の皿やらを、手当たり次第にぽんぽん投げつけているメレク。
やっぱりやめる、放してくれと半泣きになるドレアグラから、無表情のまま力づくで服を剥ぎ取りにかかるヴアル。
「あぁ、腹が痛い。アロイヴ、俺はもう限界だ。部屋まで連れて帰ってくれ」
「仕方ないな。お前もたいがい飲みすぎてるぞ」
ふらふらと席を立つルカスに肩を貸し、アロイヴは馬鹿騒ぎのまだ続くダイニングルームから退出した。
ともだちにシェアしよう!