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第8話

 そんなモノなど見たくもない、しまえしまえと近くにあるグラスやらフォークやら銀の皿やらを、手当たり次第にぽんぽん投げつけているメレク。  やっぱりやめる、放してくれと半泣きになるドレアグラから、無表情のまま力づくで服を剥ぎ取りにかかるヴアル。 「あぁ、腹が痛い。アロイヴ、俺はもう限界だ。部屋まで連れて帰ってくれ」 「仕方ないな。お前もたいがい飲みすぎてるぞ」  ふらふらと席を立つルカスに肩を貸し、アロイヴは馬鹿騒ぎのまだ続くダイニングルームから退出した。

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