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第39話
「う……」
目覚め、頭を動かすと、わずかに痛んだ。
軽い二日酔いか。昨夜は結構、飲んだからか。
ルカスは半身を起こすと、サイドテーブルに手を伸ばしグラスに残った水を飲んだ。
何か、既視感が。
そう、飲みすぎたのでアロイヴに部屋まで送ってもらって……、こうやって水を飲ませてもらって……、その後……。
さあっ、と、ルカスの顔から血の気が引いた。
「まさかそんな! 俺としたことが、酔った勢いで! お、男と!?」
しかも、相手は旧友のアロイヴなのだ。
今や同僚となり、共にマリウレス様に仕えているのだ。
どの面下げて、会えるというのだ!
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