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第42話

「ルカス様、ご報告が!」  大声に振り返ると、こちらに向かって一般兵が泡を食って駆けてくる。  何事か、と尋ねると、これまた信じられない報告だった。 「出ッ、出ました! 12闘士の一人が、突然現れましたぁ!」 「何ッ!?」  まるでお化けのような紹介をされたレンツダムだったが、回廊の窓から外を見てみると確かにティアーネの12闘士。  ルカスは自分も急いで甲冑を身に付け、表へ出た。 「何用だ! 敵の本陣へ単身乗り込んでくるとは、随分と己を買いかぶっているようだな!」  

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