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第43話

 ルカスの声には張りがあったが、膝はかくかくと笑っていた。  腰に、下半身に力が入らないのだ。  昨夜の情事が真実ならば、ヤり過ぎてだるい、という真に不名誉なルカスの体調だった。 「私はただ、この雪だるまを引き取りに来ただけだ」  雪だるま!?   レンツダムを取り巻く一般兵や、騒ぎを聞きつけ降りてきた七騎士の仲間たちがざわめいた。  確かに、大きな雪だるまがいつのまにやら出来ている。  昨日まで、こんなものはなかったはずだが!?

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