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第13話

「今の僕なら、選びます」 「今の?」  「僕、小さい頃から引っ込み思案で、人前で思ってることなかなか言えなかったんです」  そんな印象はあるな、と俊介は思った。  小柄で、色白で、髪の色も瞳の色も薄い忍だ。  ぐいぐい前へ出る気質ではないように思われた。 「だから今は、とにかく行動しよう、って。だから、森先輩のことお花見に誘ったりしたんです」 「なるほど」  いつから、そんな風に変わったのかは、俊介は訊かなかった。  忍も、俊介に出会ってから、その作品に触れてから変わったのだ、とは言わなかった。  桜の下、その花影を体に落としながら、ただ歩いた。

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