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第31話
「あ、んぁ。はぁ、はぁ、あ。あぁん!」
薄く目を開け、忍は俊介を見ていた。
白いTシャツ。
このシャツが、白いタキシードなんだ。
愛しい俊介先輩が、白いタキシードで僕を抱いてくれてるんだ。
大人になって、二人で白い服を着て……そんな夢は、夢でしかなかったけれど。
俊介に腹の中をぐちゃぐちゃにされ、忍は何度でも果てた。
果てても果てても、俊介は腰を穿ってくる。
「あぁッ! 先輩、僕、もう……もう……ッ!」
「出すぞ、伊吹」
「あ、あぁ、あ。あぁああ!」
俊介の精をその身に受け、忍は大きく震えた。
「俊介、先輩……」
広い背中に腕を回し、甘い痙攣に身をゆだねた。
「伊吹……」
しばらく、二人抱き合ったままでいた。
互いの体温を交換し、その吐息を絡めあった。
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