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第33話
とたんに忍は、恥ずかしくなった。
「すみません。押しかけて、突然こんなことお願いして」
「いいんだ。嫌じゃなかった」
「ホントですか?」
「ああ」
それでも、ごめんなさい、すみません、と何度も謝る忍がおかしくて可愛くて。
「それより、シャワーを貸すよ。体、きれいにしたいだろ」
「ありがとうございます」
忍をバスルームへ連れていき、タオルを渡した。
脱衣所にいると、やがて水の流れる音が聞こえてきた。
それを確かめると、俊介は自分の部屋へ戻った。
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