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そんな痛かったのかよ……? 肘鉄を喰らって涙ぐんでいるのかと岬は思った。 そして淡く濡れた見慣れない眼差しに釘づけになった。 胸の奥がざわりと騒ぎ出す。 頭の芯が熱を帯びる。 自分から視線を解くのが惜しくて、少々きつい体勢であるにもかかわらず担任教師をまじまじと仰ぎ見ていたら。 「ッ……おい?」 露骨に胸を揉まれた。 「サイズはAAくらいか」 「おい!! 俺の胸揉むんじゃねぇよ!!」 素直に激昂した岬に志摩は唇の片端を吊り上げてみせた。 「やたら胸のこと気にしてたみたいだから」 「はぁ?」 「インサバスの胸は発達しないのか?」 「知るかッ……ちょ、志摩センセェ……」 岬の喉骨がヒクリと震えた。 ブレザーとシャツ越しにあてがわれた志摩の両手。 長く骨張った五指を広げ、制服に深い皺を刻んで、生徒の胸をやたらじっくりと揉み立ててきた。 「ち、痴漢みてぇな揉み方すんな」 「痴漢されたことあるのか?」 「ねぇよッ、こんなナリであるわけねぇだろッ」 「ふぅん。胸はともかくとして。こんなに魅力的な下半身してるのにな」 両足の間に後ろから割り込んできた志摩の片足。 熱しやすい股座を膝頭で意味深になぞられる。 岬は頬を紅潮させた。 志摩からの刺激ひとつで簡単にオンにされてしまう快感スイッチ。 腹の底がジンジンと疼き出す。 猛烈に物欲しくなる。 「お前もああいう胸に憧れるか」 「ッ……別に……」 「こんな風に好き勝手に揉みしだいてみたいとか?」 しつこく胸を揉み続ける両手。 制服シャツのほぼ真ん中に位置するボタン二つが素早く外されたかと思うと、着衣の微熱が溜まる内側に利き手が滑り込んできた。 「ッ」 片方の胸を直に愛撫される。 まるで豊満な乳房を(まさぐ)るような手つきで。 控え目な尖りが掌に緩々と押し潰され、擦れて、免疫のない刺激にくすぐったさと恥ずかしさと性的興奮が込み上げてきた。 「それとも逆か」 「は……ぁ……?」 「淫唇を授かると同時に胸も発達して立派に育った乳房、所構わず愛撫されたかったとか」 「こ、の……セクハラムッツリ教師が……ッ」 そんなセクハラムッツリ教師に感じてる俺はムッツリ生徒なんだろうか、淫魔筋だから仕方ねぇよな……。 「志摩センセェこそ……あんな押しつけられてムラムラしなかったのかよ……?」 外からなのかビル内なのか、喧嘩らしき複数の怒号が近くで飛び交っていた。 「今はお前がいる」 「セフレ扱いすんな……俺はよくしてもらってっけど、センセェのことよくしてねぇだろ」 「お前、俺のこと気持ちよくしたいの?」 尻に当たる志摩の股間。 特に変化は感じられない。 好奇心にそそのかされた岬は、ぎこちなく手を伸ばし、淫魔教師の熱源を確かめてみようとした。 「生意気」 制服下に潜り込んでいない方の指先でシャツ越しに乳首をつねられて試みは失敗に終わった。 「まだ半熟淫魔のくせに。百年早い」 ちょっぴり嗜虐的につねられる。 指と指でコリコリと擦り立てられる。 いたいけで無垢な突起を軽く引っ張られる。 「なぁ、疑り深い反抗期ちゃん」 岬は前屈みになった。 制服下では平らな胸を官能的な手つきで揉みしだかれ、シャツ越しに柔な突起を甲斐甲斐しく蹂躙されて、下半身の方から甘い戦慄に蝕まれていった。 「た……()つ……」 やっぱり連休中も会いてぇ。 毎日触られたい。 ひどくされてもいい。 志摩センセェの好きにされたい。

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