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9-淫魔・イン・ザ・バスルーム
岬は志摩の肩に思いっきり爪を立てた。
「ッ……ッ……ッ……!!」
長々と続けられた手加減なしのキス。
唇奥に居座る奔放な舌にたっぷり掻き回され、口内の性感帯を暴かれ、優しく嬲られて。
呼吸もままならずに岬は追いつめられた。
突き放すには惜しく、厚い腰を情けなく引き攣らせ、あられもない興奮に身も心も撃ち貫かれて下腹部をみるみる火照らせた末に。
達してしまった。
じっとり湿る制服ズボンの下、窮屈そうに屹立したペニスの先からもどかしげに白濁を弾き、ボクサーパンツを内側から濡らしてしまった……。
「……お前、今、キスだけでいったんだ……?」
志摩はやっと顔を離した。
不規則に下肢をビクつかせ、絶頂の余韻をモロに引き摺って今にも蕩けそうな吊り目を覗き込んだ。
「……センセェ……」
幾筋もの唾液の糸引く口内を無防備に曝して岬は志摩を呼号する。
「下着まで濡らしたか」
まだしぶとく熱の燻る股間に片手があてがわれた。
上下に掌をスライドされて、緩い摩擦にヤンキー淫魔の純潔ペニスは過敏に反応し、欲深げに雫を洩らした。
「あぅ、ぅ……っ」
「まだ余裕で硬い」
「はぁ……はぁ……」
「これ以上、クリーニング代がどうとか喚かれる前に脱がせとくか」
すっかり快感に呑まれている生徒の体からブレザー、ネクタイ、ズボンを一つずつ蔑ろにしていく。
「あ……おい……」
蔑ろにされた制服を浴槽底へ無造作に放り投げられ、さすがに岬はむっとした。
「雑にすんな……今日、何着て帰ればいーんだよ……」
「泊まっていけばいい。明日は土曜日だし」
お泊まりを促されて素直に胸を昂揚させた岬を後ろ向きにし、重たくなった自分のセーターも脱いで。
肌に張りつくワイシャツを雑に腕捲りした志摩は生徒の背中に密着した。
「もっとヤラシク濡れてみて」
悪戯に耳元でそう囁いて。
フロントが露骨に盛り上がっているボクサーパンツ越しに柔い亀裂を指腹で軽くなぞった。
「ん……っ」
たったそれだけの些細な愛撫で言われた通りになってしまう。
小高い尻丘にフィットする生地をカリカリと引っ掻かれ、じわじわと伝わってくる刺激に蜜孔をときめかせてしまう。
「あ」
隆々と膨れ上がったフロントまで弱めに撫でられると岬の体は過剰反応を立て続けに起こした。
「ん、ん……っ……センセェ……もっと、ちゃんと……」
「強めに触ってほしいか?」
岬はコクコク頷いた。
お行儀よく待っていられずに志摩の手首を掴み、ボクサーパンツの下で逞しげに火照る熱源に掌をしっかり着地させ、自らも擦りつけた。
「大胆な奴」
「あ、っ、っ……ん……っぁっ……志摩センセェ……」
「お前の、はち切れそう」
積極的な行為を咎めず、逆に満更でもなさそうだった志摩はフロントの膨張をゆっくりと撫で回した。
同時に張りのある尻たぶ狭間に指先を滑り込ませて。
まだちゃんと触れたことがない後孔を布地の上から緩々と引っ掻いた。
「嫌だ!!」
すぐさま拒んできた生徒に教師は苦笑する。
「そこはいいって言ってんだろ……」
「どうして」
「どうしてって……ケツじゃねぇか……ケツはケツでしかねぇだろーが……」
いつものように岬は断固拒否した。
正直、直視されるのも勘弁だった。
「そっか、反抗期ちゃんでもお尻をいぢられるのは怖いんだな」
「ああ、怖ぇ」
「……」
挑発にも乗ってこない、頑なに嫌がる岬に志摩は肩を竦めてみせる。
いつもならここで切り上げて別の性感帯を構ってやるところだが……。
「おい、センセェ」
そこから離れようとしない、むしろ強めにグリグリしてきた志摩に岬は目を白黒させた。
「やめろって」
「お前の処女、俺が全部奪っていいんじゃなかったのか」
「ケツは例外だ!」
「お前のヤラシイとこぜんぶ、俺の好きにしていいんじゃなかったのか」
「俺のケツは別にヤラシイ仕様じゃねぇッ……う、わ……」
志摩の指が尻たぶを伝ってボクサーパンツの内側に潜り込んできた。
蜜孔から溢れる愛液を掬われたかと思えば、後孔に直に塗りつけられて、岬は堪らず下半身を竦ませる。
「おい、志摩センセェッ、ッ……ちょっ……待っ……」
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