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「なにいまの」 ちゃんと聞いていた志摩はやたら愉しげに尋ねた。 褐色の肌に散った白濁を辿っては丁寧に吸い上げ、戯れに首筋を食み、唾液の跡まで舌端で拭う。 そのまま唇へ。 きゅっと閉ざされていたのを強引に抉じ開け、口内に充満していた吐息を貪るがてら、痺れがちな岬の舌先を丹念に吸った。 「物凄く可愛い声だった」 「う、うるへぇ……っ……んぷ……」 「なぁ、もっと聞きたい、聞かせて」 「っ……やだ……っ……ふ……ぁ……っ」 浅く深く唇を交えながら話しかけてくる志摩を岬は睨んだ。 中断されていた律動が再開し、短い間隔のピストンでしっかり突かれ始めると、縋りつきたかった裸の肩にがむしゃらにしがみついた。 岬の真上で志摩は規則的な揺れを刻む。 隈なく潤う蜜壺の奥をたっぷり連打し、思う存分、特別な生徒への愛しさに酔い痴れた。 「あっ、あっ……やっ……せんせ……っ……あぁ、ん……っ」 生意気そうな吊り目でヤンキー然とした外見が一部の生徒や通行人に怖がられる岬の嬌声に聞き惚れた。 誰も知らない姿を独占している悦びにどっぷり浸かった。 「志摩センセェ……っ……俺にもくれよ……」 律動をやめずに志摩は岬を覗き込んだ。 「……センセェの、ぜんぶ、俺にちょうだい……」 伸びた前髪越しに恍惚に塗れた吊り目で強請られる。 「わかった、いいよ……あげる」 岬は志摩の肩に爪を立てた。 天井を向いた両足がものものしげに揺れ、蜜孔奥に肉杭を激しく打ちつけられ、我慢できずに……また達した。 容赦のない肉圧に搾り上げられて志摩は感極まる。 岬の胎底で傲然と反り返り、惜しげもなく熱流を噴き上げた。 「は……ッ」 低く嘆息した志摩を岬はぎゅっと抱きしめた。 ただでさえ度重なる自分自身の絶頂で体中蕩けそうになっているのに、その身でもって志摩の絶頂を受け止め、病みつきになりそうな恍惚感に射貫かれた。 担任の無防備な一瞬に初めて触れた。 止め処なく込み上げてくる所有欲の虜になって、夢現(ゆめうつつ)な岬は、誰にも渡したくない淫魔をしばらく離さずに掻き抱いていた。

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