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「おいッ、志摩センセェ!? 俺はソッチまで許した覚えねぇぞ!!」 岬の色気のない大声がそれまで寝室に流れていたしっぽりムードをブチ壊した。 「何ぬかしてるんだか、反抗期ちゃん」 やっとボクサーパンツを脱ぎ、その身に眼鏡だけ備えた志摩はいけしゃあしゃあと言い返す。 「片方だけヒイキして片方は放置なんて可哀想だろ」 いつの間にやらシャツを脱がされ、アンクルソックスだけ身につけた岬は、志摩に四つん這いになるよう促されて最初は健気に従った。 てっきり体位を変えて再び蜜孔を奪われるのかと思いきや。 完璧な臨戦態勢を悠々と保つ志摩のペニスが後孔に押し当てられて、ギクリとし、慌てて抵抗しようとした。 「お前のがいっぱい溢れてコッチまで濡れてる」 蜜孔から氾濫した愛液は小さな蕾にまで伝っていた。 入念に馴染ませようと、志摩はもう一つの岬の入り口を卑猥に艶めく頂きで捏ね繰り回した。 「ん……!」 ぷっくりと盛り上がった後孔表面を執拗に刺激され、えもいわれぬ感覚に岬はゾクゾクした。 すでに日頃から指姦を学ばされていた尻奥がむず痒くなる。 志摩の絶頂を呑み込んだ蜜孔までもが物欲しげにヒクつき、つい、腰を揺すってしまう。 抵抗をすんなり放棄して悔しげに感じ入っている様に志摩はこっそり舌なめずりを。 「観念して、反抗期ちゃん」 シーツに深く刻まれた皺。 「ぁっ……ぁっ……ぁっ……ぁっ」 我慢できずに薄闇に零れ落ちるヤンキー淫魔の甘く捩れた声。 今にも崩れ落ちそうな腰を後ろから掴まれ、空中で固定された小高い尻丘の中心目掛け、怒張した肉杭が打ちつけられる。 立て続けに処女を掻っ攫う背徳感に志摩の下半身は痺れっぱなしであった。 膣孔とはまた違う、入り口も奥も熱くきつく締まる岬の蕾に新たにのめり込んだ。 「ぅぅっ……ん……センセ、ェ……っ」 打ちつける度に張りのある臀部を扇情的に打ち震わせ、シーツを握り締め、陶然と自分を呼ぶ生徒に心行くまで見惚れた。 「全身、性感帯になったみたい……?」 正にその通りであった岬は体の隅から隅まで爆発的に火照らせた。 「ッ……あッ、うッ……深、ぃ……ッ」 逞しく膨張しきったペニスが根元まで後孔に突き入れられる。 精嚢を押し上げられ、尻底が満杯になって、岬は皺だらけのシーツに額を擦りつけた。 下腹部につきそうなほど勃ち上がったペニスがこれみよがしにピクピクと痙攣している。 汗で湿る胸の突起も芯を帯びてベッド上の熱気に張り詰めていた。 「俺のぜんぶ、岬に挿入(はい)った」 抜群に肌艶のよい褐色尻に引き締まった腰を着地させ、ナカの居心地を一先ず堪能した志摩は、おもむろに動き出した。 収縮する後孔に熱源を出し()れし、窮屈極まりない内側を解しにかかる。 いくらか解れてくると、尻たぶを掴んで左右に押し開き、徐々に速度を上げていく。 リズミカルなピストンに合わせて軽快に打ち鳴らされる岬の肌。 汗で掌が滑り、志摩が掴み直したところで、その全身が過剰に波打った。 「んッ……ッ……ッ……!」 四方からぐっと迫った内壁に問答無用にペニスを搾り立てられて志摩は唇を歪める。 「岬、今、射精した……?」 問いかけられた岬は答えない。 怒涛の快楽に平伏す反面、あんまりにも簡単にいいように流されてしまうのが歯痒くて、目の前のシーツに悔し紛れに歯を立てた。

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