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第11話
静月はコンドームを嵌めた指にローションを垂らし、俺の足を持ち上げたと思ったらそれを後孔に挿入してきた。
うぇぉぉぉぉぉぉ!!!!
何しやがるーーーー!
「うわっ!何、何、なに!!!!!」
指がぐにゃりと俺の中で動いた。
ひゃぁぁぁぁ、気持ち悪い!
思わず膝で静月を付き飛ばそうと、持ち上げた足を掴まれたと思ったら、いきなり静月の膝が俺の腹に打ち込まれた。
ぐはっ!
「い……痛ってーーっ……」
一瞬、何が起こったのかと思ったわ……。
鈍い痛さに息ができねぇ…。
暴力反対…、でもまあ今に始まったことでは無いけどな…。
「暴れるな葵」
そう言いながら、すでにぐったりしている俺の上に全体重を掛けられた上に、手も縛られて動くことが出来ない俺を間近から覗き込んで来た。
「重いわ!どけよ!」
だけど当然静月は俺の上から降りる気配もなく、俺の気を逸らすためか俺の耳の穴に舌先を突っ込み、優しく舐め上げた。
うわっ……。
くすぐったくて思わず肩が跳ね上がる。
「いい反応……」
そして再び耳元でクスリと笑った。
指は絶えず動き回り、増やされたのか圧迫感が半端ない。
俺はパニックに陥りそうだった。
どうなるの?
何するつもりさ!
男同士ってもしや……そこなの?
そこ……だよね?
女子の憧れ人気NO1の俺がやられちゃうわけ?
俺が……?
いやいやいや、無いでしょーーーーーーーっ?
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