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第106話

「芳村~~、風呂空いた~」 「ん、解った。じゃあ、入ってくるな」 「ゆっくりな」 芳村が着替えを持って浴室に消えた。 入れ替わるようにソファに座り、芳村が点けっ放しにしてたTVをぼんやり眺め考え事をしてた。 風呂が沸き「先に入れ」と言われ、一応ダメ元で 「一緒に入る?」と誘ったが「お一人でどうぞ」と無下に断られた。 一緒に入りたかったが……そこで一発スルのは目に見えてるしなぁ~。 芳村も危機を感じて別々に入る事にしたんだろうし、いや恥ずかしいって言うのもありか。 学校では絶対に見られない目元と頬を染め、恥ずかしそうにそっぽ向くツンデレの態度を昨日と今日で何度も見た。 それがまた可愛い~~んだよなぁ~。 甘えたいけど甘えられはない感じとか、照れてるのに照れてない振りしてる所とか、素直じゃないけど、どこか可愛い~~んだよなぁ~~。 媚びない所が俺のツボに嵌ってる‼︎ それでいて強引にこっちから仕掛けると素直になるんだよなぁ~~。 征服欲と庇護欲を唆る。 浴室からはシャワーを浴びてる音がする。 良し‼︎ ベットで待ってるか‼︎ 寝室に行きベット横でスエットと下着を脱ぎ捨て素っ裸になり、サイドボードのローションの量を確認し照明を薄暗くし、ベットに入り布団を掛け待つ事にした。 ベットの中であんな事やこんな事をしたい.させたいと妄想を膨らませると、俺のモノが反応を示した。 ヤベぇ~~、妄想しただけでこうだもんなぁ~~。 やっぱ、一緒に風呂に入らないで正解だった。 ちょっとだけ! そう思い、兆しを示した俺のモノに手を掛け軽く扱く。 シコシコ…シコシコ…… 気持ち良い~~♪ これが芳村の中に這入るともっと気持ち良くなる あまり扱くな! と頭では解ってるが、体の方が言う事を聞かない。 ヤベぇ~~、止まんねぇ~~! このまま出す事だけは避けなければ……。 シコシコ……出す事を目的じゃなく気持ち良さだけを感じ緩く弱く扱く。 はあ~~! 気持ち良い~~♪ 兆しを示してた俺のモノは完全に臨戦態勢でデカく硬くなり完勃ちしてるのが一目瞭然だった。 これが芳村のキツく締まり、それでいて温かく包み込む後孔に這入ると思うとまたグッと硬さとデカさが増した 「…よし…くっ…むら」 小さく喘ぐように囁くとカチャッとドアが空いた 俺は直ぐに布団の中で扱く手を止め素知らぬ振りで待ち構えた。 「海堂?ここに居たのか?寝た?」 ドア付近に居る芳村をベットから頭だけ上げ返事した。 「いや、寝てない。布団温めてた。早く入れよ」 「……気が利くねぇ~」 そう言いながら、なかなかベットに入らない芳村はやはり何かを感じ取ってるようだが、俺が片方の布団を開けると静かに布団の中に入ってきた。 「本当だ! 温かいな」 「だろ?もっとこっち来いよ」 芳村を引き寄せ抱きしめると、俺の素肌に芳村の顔が当たり芳村が慌てて少し離れた。 「な.何で裸なんだ!……まさか……下も?」 掛けてあった布団をガバッと剥ぎ、俺の姿を確認し「はあ~~! 何やってんの?」呆れた声を出した 素肌に外気が当たり寒さを感じた。 「芳村~~、寒いって~~」 剥いだ布団を掛け直し、芳村に密着し「寒い.寒い」と言って足を絡め抱きしめた。 「か.海堂‼︎ 当たってる!……何で、勃ってんだよぉ~~」 密着して、俺の下半身の状態が解っちまったか~~ ま、良いか。 その方が手っ取り早いしな。 「ああ、これ⁉︎ 芳村の事を考えてたら、こんなんなっちった‼︎」 芳村の腰辺りにクイックイッ……腰を揺らし主張した。 「こんなんなっちった!って、可愛く言っても、その下半身は可愛くないって‼︎ やる気満々って感じで引くわ」 「やる気満々ってのは、否定はしねぇ~~よ。今日は寝かせないぞ~~♪」 「キモッ! 海堂の口から ‘今日は寝かせないぞ~~’ なんて、おちゃらけた台詞聞きたくなかった~~。そう言うキャラじゃないだろ?それに昨日も今日の朝もシタだろ?」 少し距離を取ろうとする芳村をがっちり離さず、手と足で拘束する。 「昨日は昨日だし、スルとかシタとか俗物的な言葉は言わないの。そう言うなって、その時の状況と雰囲気じゃん。愛し合う行為に回数とか時間とか関係ねぇーの!」 「はあ~~、若いから…か?私の方が体力保たない」 「夕方寝ただろ?体力は回復してるって。もう俺の……いつでもOKだし。芳村が何言っても無駄‼︎ ん~~、良い匂い!」 芳村の髪からコンディショナーの匂いがし、クンクン…嗅ぐ。 「まるで犬だな」 ライオンや狼だと思ってたが、クンクン…私の髪の匂いを嗅ぐ姿が、まるで大型犬みたいだと思った事が口から思わず小さく声に出てた。 「何?何か言った?こっちは、どんな匂いかなぁ~~」 楽しそうに髪から耳元そして首筋の匂いを嗅ぎ、俺は口では絶対に譲らないと言いながらも、芳村が強く拒否した場合を考え、険悪な雰囲気にならないように悪戯を仕掛ける風を装いセックスに持ち込む作戦に打って出た。 今の所は大丈夫そうだな。 快感に弱い芳村を少しずつ懐柔していくつもりだ 芳村の感じる所は把握済みだ‼︎ 芳村のボディソープの匂いを嗅ぎながら、ニヤッと笑った。

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