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第120話 R18

「うっ……はあ~」 芳村の後孔に挿れただけで逝きそうになったが、何とか堪えた。 芳村の態度に腹が立ち裏切りに憎いと言う気持ちも心のどこかに確かにあるが……やはり好きだ‼︎ それだけに憎い! 口を手で塞ぎ顔を背ける芳村。 「ははは……這入ったぜ。芳村のここ俺のモノを忘れてないようだな。離さないって締め付けてくる」 乾いた笑いと小馬鹿にしたような言葉が出た。 芳村の腰を揺らし、俺も激しく腰を振った。 ガツガツガツ…ズブズブズブ…グッグッグッ……グヂュグヂュグヂュ…ズブズブズブ…… 芳村は変わらず口を手で塞いだまま頭を横に振った。 「んぐ…んん…」 「ほら、良いんだろ?俺とのセックス忘れられんのか?結婚なんかしたら、ここをこんな風に突いてやれねーぜ‼︎ 何が結婚だ! 彼女の事なんて好きでもねー癖に‼︎ そんなに親が大切か?世間体が大事なのかよ‼︎」 今まで言えずに居た不満やら鬱憤をセックスしながら芳村にぶつけた。 ヌチャヌチャヌチャ…グッグッグッ…ズブズブズブ…ズンズンズン…… しこりを掠め奥突き上げ激しい腰の振りは止まらない。 芳村の体はガクガク…揺れ、ソファもガタガタ…音がする。 「芳村の勃ったままじゃん。そんなんで彼女を抱けねーんじゃねーの。俺とのセックス、いや男同士のセックスを覚えて、今更女を抱けんのか?俺の本気の気持ち弄んで、男とのセックスしたかっただけじゃねーのか?ああ?無かった事にしろ?クリスマスや正月に嬉しそうに過ごしたのは嘘だったのか?俺を好きだ!って言ったのも嘘かよー‼︎どうなんだ‼︎」 芳村を酷い言葉で罵倒しながらも、腰をガツガツぶつけるように激しく振った。 芳村は相変わらず口を手で塞ぎ、泣きそうな顔で何も言わずに頭を横に振るだけだった。 「何も言えねーのか?俺を好きだって言ったのは本当だって言えよ…言ってくれよ。俺は……芳村がまだ好きだ。結婚するって言われてショック受けて……2股かけられて憎いと思った……それでも諦められない‼︎ 結婚するなんて言うなよ。俺を好きな癖に。好きで好きでたまんねぇーんだ‼︎ 誰と居てもこんな気持ちにならない! 芳村だけだ‼︎ くそぉ~……好きだ.好きだ.すきだ~~!!」 想いの丈をぶつけて最奥にグッと腰を突き入れ、芳村の後孔にグブッ…ドクドク…ドクンドクン‼︎と放ったと同時に芳村のモノからもピュッ…ドクドク…ピュッピュッ…白濁が芳村の腹と胸に飛んだ。 気持ち良かった……が、心は最悪だった。 自己嫌悪に陥った。 まだ口を手で塞ぎ声を出さないようにずっとしてた……俺の為? カーッとなってセックスし、そんな芳村の行動が落ち着いた今になって解った。 そして酷く罵倒した……強引に犯すようにセックスし…いや犯したんだ。 俺は今になって自分のした事の重大さが解った。 もう、これで芳村は許さないだろう。 終わりだ‼︎ 俺は芳村が何か発する言葉を聞くのが怖くなり、まだ荒い息のままの芳村の後孔から俺のモノを抜き、膝まで落ちてた下着とズボンを上げ俺のモノを仕舞った。 そしてぐったり疲れてる芳村を見て、そのまま逃げるように体を離し立ち上がってドアに向かい鍵を開けた。 ドアを開ける前に、もう一度芳村を見て 「芳村、ごめん……でも好きなんだ」 それだけ言って、今度こそ教務室を出た。 バタンッ! 「……海堂」 辛そうな顔で泣いてるのかと思う声だった。 そして私の頬には涙が伝ってた。 Yシャツの袖口で涙を拭き、自分の今の惨状を見た。 こうしてられない! 誰かが万が一にも入って来たら……引き千切られたボタン…犯されたと思われる。 誰かに見つかる前に……海堂が疑われると思い、お腹や胸に飛んだ白濁をティッシュで拭う。 胸には……幾つもキスマークがあった。 考えるのは、後だ! 下着とズボンを上げ、替えのYシャツを取り出し着替え急いで身支度した。 少し歩いた時に後孔から……お尻の穴をキュッと締め1番近くのトイレに駆け込んだ。 誰も居ないのを確認して個室に入り、ウォシュレットを何度も使い白濁を洗い流した。 こんな事が前にもあったな。 ははは…… 情けなさと愚かさに笑いが漏れた。 そして身支度し、また教務室に舞い戻りソファに横になり体を休めた。 天井を眺め、さっきあった事を振り返った。 何で、あの時出て行こうとした海堂を引き止めた⁉︎ ……体が咄嗟に動いて腕を掴んでた。 あのまま帰したく無かった……最後かと思ったから? 海堂が何をするか解って抵抗してたが、海堂の言葉で抵抗を止めた。 ……海堂が冷たい目で私を見て、あんな目で見た事はこれまで無かった……そして自虐的な事を話す海堂を停学や退学にはさせられないと思った。 口では酷い言葉や罵倒してたが、セックス自体は口とは裏腹に優しかった。 本当に、怒りだけだったら……今頃は私の後孔は裂けて酷い目に遭ってだろう。 濡らしも解しもせずに突っ込まれてたら……でも海堂はそうしなかった。 常備してたんだろうローションを使い濡らし解してくれた、そして快感も与えるように動いて。 ………常備してるローションは……やはりそう言う事なんだろう。 無かった事にしてくれ…と言ったのは私だ。 海堂が誰と寝ようが、それを問い質す権利はもう無いんだ。 酷い言葉で私を罵倒し小馬鹿にした笑い方や言葉は最初は聞こえてたが、セックスが始まり罵倒も酷い言葉も叫びそうになる声と喘ぎ声を口を塞ぎ耐える事に必死で朧気(おぼろげ)にしか聞こえなかった。 酷い言葉も罵倒も、それを海堂に言わせたのは私の所為だ。 ……でも、最後に振り絞るように何度も何度も ‘好きだ.好きだ.好きだ~~’ それだけは、はっきり聞こえた。 そして部屋を出る前に、震えた声で言った言葉に涙が込み上げて来た。 海堂のその気持ちに応えてあげたい‼︎ 締め付けられる胸で黙って聞くしか無かった。 ごめんな……海堂の事がそれでも好きだ‼︎ この気持ちは海堂の将来の為に……言ってはいけない‼︎ 天井がぼやけて見える。 涙の所為…か。

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