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第三章・16

 暁斗の指が蠢くたびに、自らの先から淫液が漏れ出てくるのが解かる。  下半身と脳が、直結したような刺激を覚える。  引き攣る内股を、暁斗がなだめるように優しく撫でてくれる。  でも、指先で苛める事だけは決してやめないのだ。 「暁斗……ッ、ダメ! 出……る……ッ!」  言い終わる前に、昴の性器からは白い体液が勢いよく飛んだ。  はぁはぁとまだ荒い息の中、暁斗の指が体内から去ってゆく。  そして、しっかり抱きしめてくれた。  体中に拡がる余韻に、しばらく浸った。 「私のものが挿入れば、もっともっと心地悦いですよ」  はぁ、と熱い息が漏れた。  暁斗。  暁斗のものが、この僕の内に挿入ってくる。  怖くなった。  指だけでも、頭が、体がどうにかなってしまいそうなのに。 「ですが、まずはこれから」  暁斗の指で緩んだ昴の後膣に、先程のアナルプラグが突然挿れられてきた。 「やッ! 暁斗!?」

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