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第三章・25
「だけど……」
そうすると、暁斗はまた妓館へ遊びに行ってしまう。
僕だけでは満足できずに、他の女や男を抱いてしまう。
「そんなこと、許せない!」
暁斗は、僕のものなんだ。
暁斗は、僕だけを見ていればそれでいいんだ!
不安はすっかり意地と憤慨に変わって、昴はその足で暁斗を訪ねた。
「暁斗!」
「何です、藪から棒に」
ずかずかと、室内に大股で入り込んできた昴は、驚いて立ちすくむ暁斗の胸やら肩やらをぐいぐい突きながら、寝室へと押し入れた。
「さ、早く脱いで! やるから!」
「昴様?」
「口で、だろう!? さっさと出して!」
嫌がって泣き出すかもしれない、と薄々感じていた暁斗は、これには仰天した。
一体どういう風の吹きまわしだ。
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