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第六章・13
暁斗の唇は昴の首筋から脇の柔肉、胸の桃色へと滑らかに移動していた。
その間、昴はぎこちなく暁斗のものを擦っていた。
「んんッ、あ。あぁ、はぁ、ぅうんッ」
弄られながらなので、どうしても手の動きがお留守になる。
それでも暁斗は満足だった。
バラを手折るこの手で、俺のものをしごいてくれるのだ。
滑らかで弾力のある、昴の手のひらの感触は触れられているだけで、ぞくりと来る。
「あ! ッく。んんあぁあッ!」
ふいに昴の声が高く響き、白濁の液が勢いよく飛んだ。
体に感じる快感と、手のひらで感じる暁斗の脈動とで耐えられなくなったのだろう。
一足先に達してしまった。
「はぁ、はぁ、あぁ……」
「まだ、できますね?」
返事の代わりに、昴は脚を少し広げてみせた。
(ホントはもっと広げたいけど)
でも、恥ずかしい。
それくらいの理性は、まだ保っていた。
そして、わずかに開いた脚の意味を測りかねる暁斗ではなかった。
承知、とばかりに膝に手を掛け、大きく広げた。
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