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え、女の子になっちゃった!(女体化)
いつものように昨夜は嵐ちゃんと一緒にベッドに入り、休日前の約束のようになっているエッチをし、心地良い疲労感を感じながら眠りについた。
そして珍しく嵐ちゃんより先に目を覚ました俺は、もう一度寝るために腕枕をしてくれている嵐ちゃんに更に密着するために身をよじる。すると、
ふにっ
「・・・ん?」
ふにふにっ
嵐ちゃんに引っ付けば引っ付くほどふにふにした何かが俺達の間を邪魔をする。眠さにぼんやりした頭のまま、そのふにふにした柔らかいものに手を伸ばすと、手に触れた感触に思わず固まった。
「え、あれ?えぇー・・・」
「、どうした・・・ん?」
布団の中で落ち着きなく動いていたため、目を覚ました嵐ちゃんが俺の身体を抱き寄せ、違和感に気づく。何かを確かめるようにもぞもぞと身体を触り、閉じていた目をゆっくりと開けた嵐ちゃんが俺と同じく固まった。
「なんか俺、おっぱい付いてるんだけど・・・」
「みたいだな・・・」
そう、あのふにふにした柔らかいもの正体はおっぱいだった。柔らかく丸みのあるそれは、昨日まで平らだった俺の胸元にしっかりと付いている。しかも俺の推定でいくとEカップ、丁度いいサイズ。
「つかお前、胸だけじゃなくて全身女になってるじゃねぇか」
「え、うそっ!?」
嵐ちゃんの言葉に自分のおっぱいを揉んでいた俺は下半身へと手を伸ばす。ちなみに昨日嵐ちゃんとシた後そのまま寝たので二人とも全裸だ。
「・・・無い」
とりあえずこのまま話していても何も変わらないので、服を着てこの後のことを考える。勿論女物の服や下着などはないので、いつものボクサーパンツだけを履き部屋着のスウェットを身に着けた。
「何か体調に変化とかあるか?」
「全然」
「今までにこんなことは?」
「あるわけないじゃん」
原因も何も分からない。むしろ非現実的すぎてもしかしたらまだ夢の中なのでは・・・。そうだとすればこの状況、面白いじゃないか。
「嵐ちゃん!デートに行こう!!」
「は?」
夢の中だったら目を覚ましたら元に戻る。ならその前に折角のこの異常な状況を楽しんでおきたい。そう思った俺は唖然とする嵐ちゃんを無理矢理着替えさせ、街に出かけることにした。だって今日は折角の土曜日なんだから!
その後仕度を終えた俺達は学園のある山を下り、麓に広がる街へとやってきた。どうやら男から女になったことで元々180cm近くあった身長は10cm程縮んでいて、いつもより嵐ちゃんを見上げなくてはいけない。
「嵐ちゃんどっちの方が好き?」
「黒」
「じゃあこれくださーい」
まずは流石にノーブラで歩き回るのはということになり下着屋に。そこで測ってもらったらサイズはやはりEカップ。俺の予想的中。嵐ちゃんが選んだ黒いブラジャーとパンツを購入しその場で着替えた。
ちなみに服は元々持っていたビックサイズのTシャツをワンピースのように着て、足元はスニーカーというラフなスタイルだけどなかなか様になってると思う。だって俺だもん。
その後はカフェでケーキを食べたりゲーセンで遊んだりとひたすら普通のデートを楽しんだ。やっている事はいつもと変わらないけど、今の俺は女の子。いつも以上に嵐ちゃんにべったりくっつき、人目も気にせずにキスをする俺に、初めは驚いていた嵐ちゃんも途中からは慣れて自分からも仕掛けてくる。周りからはイケメンと外国人カップルがイチャついてんなーここ日本だぞって感じに注目を浴びていたけど。ま、そこは許して欲しい。
夢の中だったとしてもこうやって好きなように外で嵐ちゃんに触れられるのは嬉しい。普段からスキンシップは人より多い自覚はあるけど、やっぱり学園の外でここまで堂々とした接触はしない。
「女の子の俺とデートしてどうだった?」
夕方頃に寮に戻った俺達は今はソファでダラダラ中。ちなみにまだ俺は女の子のままです。
「まあ、楽しかったな」
そう言いいつものように頭を撫でてきた嵐ちゃんの手が、いつもより更に大きく感じて不思議な感じ。
「でも、」
「ん?」
いつもと違う手の感じに気を取られていた俺は言葉を続ける嵐ちゃんの方を振り向く。すると思っていたよりも至近距離で目が合った。
「男のお前の方が落ち着くから早く元に戻れよ」
そんなことをこんなイケメンに言われて照れないわけがない。照れ隠しに目の前の唇に唇を合わせる。あ〜早く元の身体に戻りたい。
結局次の日目覚めた俺の身体はあっさり元に戻っていた。おかえりおれのムスコ。
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