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「しよ……」 あいつが赤い顔で言った。わざと首を傾げてやった。 拗ねて俯くあいつが可愛い。 「おまえ……香水、替えた?」 「え……?」 くんくんくんくん、匂いを辿って、あいつに圧し掛かる。 「どんぐりころころどんぶりこ……」 童謡を口遊んでいた。 「……お池にハマってさぁ大変」 匂いと汗に溺れた。

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