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第1話
【注意】暴力、監禁、スカ表現(体内放尿)など鬼畜な描写があります。苦手なかたは読まないでください。
甘さもあります……(たぶん)
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何度もパドルで打ち据えられた体中が酷く痛む。
「縛られて、こうされるのが好きなんだろ? 」
「んっ…… ぐぅっ! 」
違うと反論したくても、手足をそれぞれ拘束され、猿轡を咬まされている今の状態では不可能だ。
「ふっ、うぅっ! 」
「そうだろう。恋人だけじゃ物足りなくて、持て余してたんだもんな。ホント、淫乱な体だ。ちょっと痛めつけただけで、中が締まって具合がいい」
(ちがうっ、そんなんじゃ…… )
胸の尖りを強く引かれて痛みに悲鳴を上げるけれど、何かを勘違いしている男は、湊 の気持ちなどお構いなしに、激しい抽送を開始した。
湊のペニスが全く反応していないことは、この男の欲望を満たすのに、なんら関係がないらしい。なぜなら男は、自分の欲を満たすためだけに、湊を誘ってきたのだから。
(馬鹿…… だ)
尚も襲うパドルの痛みを逃す為に歯を食いしばり、浅はかな自分を悔いるが、すでに全てが手遅れだ。
「うぅっ…… ぐぅっ! 」
バシリと打擲音が響き、体を大きく仰け反らせるが、痛いのか、熱いのかさえ、既に分からなくなっている。
(死ぬ…… かもしれない)
容赦のない男の仕打ちに、朦朧とした湊の脳裏に〝死〟という単語が現実的な物として浮かび上がってきた。
既に下半身には感覚が無く、グチュグチュという卑猥な音が体の中から響いてくるのが気持ち悪くて堪らない。
「出すぞ」
「んっ…… 」
男の精を受け止めるのも、何度目か既に分からなかった。こみ上げてくる吐き気にもんどりを打つけれど、猿轡で塞がれているから、胃液は逆流してしまう。
「まるで便器だな。ちょうどいい、こっちもちゃんと飲み込めよ」
愉しそうな男の声。それに続いて腹の中へと注がれた熱の正体に…… 気付いた湊は目を見開いて、男の顔を凝視した。
「ぐっ…… うぅっ! 」
「ホント、スキモノだな。ションベンまで注がれてんのに嬉しそうにヒクついてやがる」
そんな筈はない。
こんな行為に快楽などは感じない。
だけど、嘘だと言い返す気力すら、湊にはもう残っていないし、あったとしても、口は最初から塞がれてしまっている。
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